韓国の文在寅元大統領を在宅起訴 LCCから2000万円収賄か

2025/04/24 11:33 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国の検察当局は24日午前、文在寅(ムン・ジェイン)元大統領(72)を収賄罪でソウル中央地裁に在宅起訴した。韓国メディアが一斉に伝えた。検察当局は2月に文氏を収賄容疑で捜査し、出頭を要請していたが、文氏は応じていなかった。

 韓国メディアによると、文政権時代の2018年、進歩系政党「共に民主党」の李相稷(イ・サンシク)元国会議員が実質的に所有する格安航空会社(LCC)に、文氏の娘の元夫が役員として採用された。その後、李氏は政府系公団の理事長に就任した。

 検察は、娘の元夫を採用した見返りに、李氏を理事長に起用したとみて捜査。LCC側が元夫に支払った役員給与など計2億ウォン(約2000万円)あまりが文氏への賄賂に当たるとみている模様だ。検察は、李氏も贈賄などの罪で起訴した。

 文氏は17年に大統領に就任。22年に退任後は、政界の一線から退いている。

 韓国では大統領が退任後に立件される事態が相次いでいる。保守系の朴槿恵(パク・クネ)元大統領は収賄などの罪で懲役22年が確定。健康状態が悪化したため、21年末に恩赦で釈放された。朴氏の前に大統領を務めた保守系の李明博(イ・ミョンバク)元大統領も20年、収賄などの罪で懲役17年が確定。22年の恩赦で釈放された。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース