プーチン氏、米特使と会談 ウクライナとの直接交渉の再開も議論

2025/04/26 07:24 

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 ロシアのプーチン大統領は25日、モスクワを訪問した米国のウィットコフ中東担当特使とウクライナ和平を巡って会談した。同席したウシャコフ露大統領補佐官(外交担当)は会談後、ロシアとウクライナによる直接交渉再開の可能性について特に議論がなされたと明らかにした。タス通信が報じた。

 プーチン氏とウィットコフ氏の会談は今回で4回目となる。ウシャコフ氏は、両者がウクライナ以外の国際問題も協議したと説明し「露米の立場をさらに近づけるものとなり、建設的で非常に有益だった」と語った。

 露側からは対米交渉に携わるロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁も会談に出席した。インタファクス通信によると、ドミトリエフ氏は会談前、ウィットコフ氏とモスクワ中心部を散策して意見を交わしたという。

 ウクライナ和平を巡っては、23日にウクライナと米国、英国、フランス、ドイツによる高官協議が行われたが、新たな合意には至らなかった。

 ウクライナは、領土問題などで大幅な譲歩を求める米国の和平案に反発している。このため、トランプ米大統領の不興を買い、和平交渉は暗礁に乗り上げつつある。一方、ロシアは、ウクライナ和平より米露関係の改善を優先するとの立場を堅持している。【モスクワ山衛守剛】

毎日新聞

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