国連本部に「被爆2世」の苗木を植樹 原爆投下80年に合わせ
米ニューヨークの国連本部で5日、広島市で原爆を生き延びた「被爆樹木」の苗木の植樹式が行われた。広島、長崎への原爆投下と国連創設から80年の節目に合わせ、職員主導の取り組みとして実現した。
式典で中満泉事務次長(軍縮担当上級代表)は「大きく成長し、平和と復興の象徴であるこの木の果実を多くの人に見てほしい」と述べた。
被爆樹木の保存活動をしている広島の市民団体と共に尽力した国連訓練調査研究所(UNITAR=ユニタール)広島事務所によれば、苗木は爆心地から530メートルで被爆した柿の木の種から育てた「被爆2世」にあたる。
ニューヨークの気候を考慮して、数ある被爆樹木の中でも生育しやすい種を選んだという。同事務所の島津準子プログラム・オフィサーは、原爆投下直後の広島は「75年は草木も生えない」と言われたことに触れ、「焼け野原で広島の人々は緑に希望を見た。世界中の若者に平和に向かう希望の芽を感じ取ってほしい」と話した。
植樹式には、日本の山崎和之国連大使や、国連本部で開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会で議長を務めるガーナのアジュマン国連大使らも出席した。
準備委のためニューヨークに滞在中の核廃絶を目指す一般社団法人「かたわら」代表理事、高橋悠太さん(24)=広島県出身=は植樹式を見届け、「各国の大使や政治指導者たちにこの木を見てもらい、広島や長崎のことに想像を巡らせてもらいたい」と話した。【ニューヨーク八田浩輔】
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