イスラエル軍、ハマス最高幹部ムハンマド・シンワル氏を標的に空爆

2025/05/14 03:03 

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 イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで空爆を実施したと発表した。イスラエルメディアによると、標的はハマスの最高幹部の1人、ムハンマド・シンワル氏。ムハンマド氏は、昨年10月に殺害された最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の弟で、ヤヒヤ氏が死亡して以降、軍事作戦や停戦交渉を指揮しているとされる。

 ムハンマド氏の安否は不明。イスラエル軍は、ムハンマド氏が「ヨーロピアン病院」の地下にある司令部にいたと主張。民間人の被害を軽減するため精密兵器などを使用したとしている。

 ムハンマド氏は、兄のヤヒヤ氏と同様に、イスラエルへの武装闘争を強く訴える強硬派とされる。2023年10月のハマスによる越境攻撃の首謀者の1人とされ、イスラエル軍が行方を追っていた。

 ガザ保健当局は13日、越境攻撃を契機とした戦闘開始以降のガザ側の死者が5万2908人になったと発表した。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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