米西部コロラド州ボルダーの警察当局によると、１日午後１時半ごろ、中心部にある屋外のモールで火を使った攻撃があった。複数の負傷者が出ている模様で、ＣＢＳテレビによると、火炎瓶による攻撃との情報がある。現場ではパレスチナ自治区ガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質に連帯を示す行進が行われていた。容疑者の男性は拘束され、当局が調べを進めている。

　米連邦捜査局（ＦＢＩ）のパテル長官はＸ（ツイッター）で「標的を狙ったテロ攻撃」と指摘したが、ボルダーの警察幹部は記者会見で、動機を推測するのは時期尚早だと説明した。この幹部によると、当時はモールに多くの人が集まっていたという。

　ガザ地区でイスラエル軍がイスラム組織ハマスに対して進める軍事作戦では多数の市民が犠牲になっており、批判が高まっている。米首都ワシントンでは５月２１日夜、イスラエル大使館員２人が銃撃されて死亡。拘束された事件の容疑者の男性は「パレスチナに自由を」と叫んでいた。【ワシントン松井聡】