豊田織機、トヨタグループによる買収提案受け入れ 株式非公開化へ

2025/06/03 17:16 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トヨタ自動車の源流企業に当たる豊田自動織機は3日、トヨタグループによる買収提案を受け入れると発表した。トヨタとグループ各社のトヨタ不動産、トヨタの豊田章男会長が出資して持ち株会社を設立。株式の公開買い付け(TOB)を実施し、豊田織機の株式を非公開化する。

 2024年9月末現在、豊田織機株の24・2%をトヨタが、トヨタ株の約9%を豊田織機がそれぞれ保有している。資本の有効活用などの観点から近年、機関投資家などからの売却圧力が高まっていた。

 豊田織機の株式時価総額は、2日終値ベースで約5・9兆円。買収総額は、プレミアム(上乗せ分)を含めて6兆円を上回る規模になる可能性もある。

 豊田織機はフォークリフトなどの産業車両やカーエアコンを手がける。章男氏の曽祖父に当たる豊田佐吉氏が1926年に設立した豊田自動織機製作所が前身で、自動車部門が37年に独立して現在のトヨタになった。【大原翔】

毎日新聞

経済

経済一覧>

写真ニュース