万博会場で指針の20倍のレジオネラ菌を検出 協会「保健所に報告」

2025/06/05 12:09 

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 大阪・関西万博の会場内の「ウオータープラザ」の海水からレジオネラ属菌が検出された問題で、万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は5日、3日に水質調査をした結果、指針値の20倍のレジオネラ属菌を検出したと明らかにした。現時点で健康被害の訴えはないという。

 万博協会によると、大阪市保健所が5月26日に海水を採取し、簡易検査したところ29日にレジオネラ属菌が存在していることが分かった。詳しく検査すると6月2日に結果が分かり、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが定める指針値を下回っていた。

 ただ、万博協会が独自に調べたところ、5月30日に採取した海水から指針値の1・6倍、6月3日に採取した海水から約20倍のレジオネラ属菌が検出されたという。

 厚生労働省のホームページなどによると、レジオネラ属菌は河川や湖水などに生息する細菌。感染すると肺炎などを引き起こす場合がある。

 報道陣から対応の遅れを指摘され、万博協会は「保健所に報告はしており、助言や指導に従った」としている。【岡崎英遠】

毎日新聞

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