「国会の手で」 再審法改正、議員立法での実現求める集会 国会前で
東京・国会議事堂正門前で3日、議員立法による再審法改正を求める市民集会が開かれた。雨の中、傘を手に集まった数百人の参加者たちは「再審法改正を国会の手で!」などと声を上げ、早期改正の必要性を訴えた。
「再審法改正国会前アクション実行委員会」の主催。2月の埼玉県議会で再審法改正の意見書採択に尽力した県内の市民組織の声かけで実現した。日弁連の弁護士や元裁判官、冤罪(えんざい)被害者らが呼びかけ人に名を連ね、賛同人は1000人を超えた。
集会では、1963年に女子高生が殺害された狭山事件で、再審を求め続けた石川一雄さん(86歳で死去)の妻早智子さん(78)がマイクを握った。「検察は証拠を隠し、証拠調べの願いも拒否し続け、夫は無念の死を遂げた。これ以上、検察の横暴、不正義を許してはならない」。自身が第4次再審請求の申立人になっていることを踏まえ、「今の再審法ではいつまで続くのか分からない。夫の悲劇を繰り返してはならない。議員立法による再審法改正を」と声を震わせた。
評論家の佐高信さんは「死刑制度を残しているのに再審制度は整っていない。野蛮だ」と、日本の司法制度を痛烈に批判。作家の落合恵子さんも「私たちの声を国会に届けよう」と呼びかけた。
再審法改正を巡っては、超党派の国会議員連盟が、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て禁止や証拠開示の義務化などを盛り込んだ同法改正案を大筋で了承。各党の党内手続きを6日までに終えたうえで、国会に上程することを目指している。ただ、自民党内には「(改正は国の)法制審に委ねるべきだ」との慎重論がくすぶり続けており、集会の参加者たちはプラカードを掲げて「国会、頑張れ!」と声を上げ、議員立法での改正を訴えた。【隈元浩彦】
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