トランプ氏と習近平氏が電話協議 関税など懸案多数 中国報道

2025/06/05 22:18 

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 中国の習近平国家主席と米国のトランプ大統領は5日、電話協議した。中国国営新華社通信が伝えた。新華社によると、米側から要請があったという。協議内容は明らかになっていないが、米中間ではトランプ政権の高関税政策など数々の懸案がある。米側は、中国がレアアース(希土類)など重要鉱物の輸出規制を続けていると不満を示していた。

 トランプ氏は大統領就任直前の1月中旬に習氏と電話協議した。第2次政権発足後に両者の電話協議が明らかになるのは初めてだ。

 米中両首脳の電話協議の可能性について、ベッセント米財務長官は1日、CBSテレビに出演した際、「すぐに」と発言していた。

 米中両政府は5月10~11日、スイスで閣僚級協議を開き、米国は145%の対中関税を30%に、中国は125%の対米関税を10%に引き下げることで合意した。米製品の購入拡大を求める米国と、関税のさらなる引き下げを求める中国が協議を継続することでも一致した。

 だが、トランプ氏は5月30日、自らのソーシャルメディアに「中国は米国との合意を完全に破った」と投稿した。その後、ホワイトハウスで記者団に「私は習氏と話をすることになると思う。うまくいけばいいと願っている」と述べた。【北京・松倉佑輔】

毎日新聞

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