プーチン氏「反撃」 電話協議したトランプ氏、戦闘続く見通し示す
トランプ米大統領は5日、ロシアによるウクライナ侵攻を子どものけんかに例えた上で「しばらく戦わせた後、引き離した方がいいかもしれない」と述べた。米政権が仲介する停戦交渉が難航する中、即時停戦を事実上諦める可能性を示唆した。プーチン露大統領との4日の電話協議でも「あなたは戦い続けることで多くの苦痛に耐えなければならないかもしれない」と伝えたと明かした。
ホワイトハウスでドイツのメルツ首相と会談した際、公開された冒頭で記者団に語った。
トランプ氏は4日のプーチン氏との電話協議で、両国の戦争を子ども同士のけんかに例えて話をしたと説明。「彼らは憎しみあい、公園でけんかしている。引き離そうとしても離れない。そんな時はしばらく戦わせた後、引き離した方がいいかもしれない」と語った。
プーチン氏がウクライナによる1日の露空軍基地への攻撃に対し「反撃するしかない」と言及したと説明。トランプ氏は「私は『やるな。やるべきではない』と言った。だが、彼らは憎しみが強い」とし、今後も戦闘が続くとの見通しを示した。
一方、メルツ氏は「米国はこの戦争を終わらせるための非常に強い立場にある。我々はできる限りのことをする用意がある」と語った。
ただ、トランプ氏は、自身が仲介したと主張するインドとパキスタンの停戦に触れ「ウクライナとロシアでも同じことができればと思う。いずれ起こるだろう」とも語った。
記者団からウクライナへの支援を続けるかを問われると、「そうだ。私はウクライナと共にある。レアアース(希土類)に関する大きな合意を締結したところだ」と語った。
与党・共和党のグラム上院議員らが主導する露産の石油や天然ガスを購入する国に最低500%の関税を課す「2次制裁」法案については「まだ見ていない。彼らは私の決定を待っている」と説明。これまで言及してきた「停戦交渉に進展がない場合の仲介からの撤退」については触れなかった。
トランプ氏はメルツ氏との会談で、ドイツの国防費増額について「前向きなことだ」と評価。米軍のドイツへの駐留を継続する考えを示したほか、経済分野などでの関係強化でも一致した。【ワシントン松井聡】
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