イランがイスラエルにミサイル数百発発射 報復攻撃を本格化か

2025/06/14 03:46 

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 イスラエル軍は13日夜(日本時間14日未明)、イランからイスラエルに向けて、ミサイルが発射されたことを確認したと明らかにした。また、イランメディアはイランが弾道ミサイル数百発を発射したと報じた。イスラエルが13日にイラン国内の核施設などを空爆したことを受け、イランが報復を本格化させたとみられる。

 イスラエルでは各地で空襲警報が鳴り、軍は国民に対して、シェルターに避難するように呼びかけた。商都テルアビブで爆発音が響き、大きな煙が上がった。イスラエル国防省近くに着弾したとの報道もある。

 これに先立ち、イラン最高指導者ハメネイ師は13日夜、国民向けにテレビ演説し、「シオニスト体制(イスラエル)を崩壊させる」と語った。「イスラエルはこの罪に対して、無傷ではいられない。手を緩めることは決してない」とも強調し、イスラエルに被害を与える規模で攻撃する意向を示していた。

 一方、イスラエル当局者は、イランが住宅地を標的にすれば、イランの石油関連施設などの国家インフラを攻撃すると警告していた。イスラエル軍は13日夜もイラン中部イスファハンの核施設などに攻撃を加えていたが、イランの報復の規模次第で、今後はイランの産業施設などへ標的の範囲を広げる恐れがある。【エルサレム松岡大地、カイロ金子淳】

毎日新聞

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