ハマスがガザ停戦案に「前向き回答」 仲介国に提出、米保証に修正も

2025/07/05 07:11 

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 イスラム組織ハマスは4日、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦案について、仲介国に回答を提出したと明らかにした。「前向きで、交渉に直ちに入る用意がある」としており、今後もイスラエルとの協議が続くとみられる。合意に至るかどうかが注目される。

 中東の衛星テレビ「アルアラビーヤ」によると、ハマスは停戦案に若干の修正を加えた上で回答した。案では、60日間の停戦期間終了後も「最終合意に至るまで誠意ある交渉が続く」ことを米国が保証するとされるが、ハマスは恒久的な停戦の確約を米国に求めているという。イスラエル側は、回答が前向きであれば交渉団を派遣し、協議に応じる方針だ。

 一方、交渉が進む中でも戦闘はやまず、イスラエル軍は4日もガザ地区を攻撃。北部ガザ市では二つの学校を空爆し、少なくとも4人が死亡した。軍はガザ全域の約65%を制圧したとしている。

 ガザ保健当局は4日、過去24時間以内に138人が死亡したと発表。2023年10月の戦闘開始以降のガザ側の死者は5万7268人となった。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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