ロシアのラブロフ外相は１９日、ウクライナ問題に関するあらゆる形式の協議を拒否しないとの考えを示した上で、「首脳の参加する接触には最大限に綿密な準備が必要だ」と述べた。国営テレビの取材に答えた。

　ラブロフ氏は「プーチン大統領は、協議の形式が２カ国間であっても３カ国間であっても拒否しないと繰り返し言及している」と指摘。プーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談実現に含みをもたせた。

　一方で、首脳会談の準備にあたっては「専門家レベルから徐々に始めて、全ての必要なステップを踏むという真剣なアプローチを支持する」と強調し、慎重な姿勢を示した。プーチン氏はゼレンスキー氏との首脳会談を巡り、これまでに「可能だが条件が整うにはまだ至っていない」と話していた。

　ロシアとウクライナの首脳会談について、米ホワイトハウスのレビット報道官は１９日、米側がロシア、ウクライナ両政府との調整を進めていると明らかにしていた。【モスクワ山衛守剛】