タリバン暫定政権、アフガン一部でネット遮断 「不道徳な活動防止」

2025/09/18 17:26 

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 ロイター通信は17日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが「不道徳な活動を防止するため」として、北部の一部でインターネット接続を遮断したと報じた。タリバン暫定政権による本格的なインターネットの禁止措置は初めてとみられ、混乱が生じる可能性がある。

 報道によると、対象地域は北部のバルフ州やクンドゥズ州など5州。インターネットの光回線が遮断された一方、携帯電話のデータ通信は利用可能な状態だという。AP通信によると、禁止措置はタリバン最高指導者アクンザダ師の命令によるもので、対象地域が他の州に拡大されるかは現時点で不明だとしている。

 バルフ州の住民はAP通信の取材に対し「禁止措置が続けばビジネスに悪影響を及ぼす。損失を補う余裕はなく、他の州に移動しなければならないかもしれない」と語った。アフガンで教育の機会を制限された女性の中には、オンラインを通じて学ぶ人たちもおり、インターネットの遮断による広範な影響が懸念されている。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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