プーチン氏、新START巡り「条件付きで1年延長の用意ある」

2025/09/22 22:50 

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 ロシアのプーチン大統領は22日、米露間で唯一残された核軍縮の枠組み「新戦略兵器削減条約(新START)」について、2026年2月に失効後も米国が歩調を合わせるという条件付きで1年間延長する用意があるとの考えを示した。政府高官が参加する安全保障会議で述べた。

 プーチン氏は「現在の不安定な状況で戦略兵器のさらなる競争をあおらないために、新STARTによって確立された現状を維持しようとする試みは正しい」と指摘。条約の期限である26年2月5日以降も1年間、戦略兵器の数量制限を順守する意向を示した。

 一方、条約延長を巡っては「米国も同様に行動し、既存の抑止力のバランスを損なったり妨げたりしないという条件下でのみ実行可能になるだろう」と強調。条約延長の可否については今後、状況の分析に基づいて決定するとし、米国の出方をうかがう考えを示した。【モスクワ山衛守剛】

毎日新聞

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