イスラエル軍、グレタさんらの船団を拿捕か ガザ沖合の公海上

2025/10/02 05:02 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんらを乗せてパレスチナ自治区ガザ地区へ向かっていた「グローバル・スムード船団」(GSF)は1日夜、地中海の公海上で複数の船がイスラエル軍の艦艇に航行を妨害されたと発表した。イスラエル軍が船団を拿捕(だほ)したとみられる。

 GSFはガザに支援物資を届けるため、人権活動家ら約500人が約45隻の船に分乗して地中海を航行していた。ロイター通信などによると、1日夜時点でガザから約90カイリ(約165キロ)以内まで近づき、2日午後にもガザの港に着く見通しだった。

 GSFによると、イスラエル軍の艦艇が1日夜、公海上で船団の複数の船に接近し、兵士が乗り込んできたという。乗員の安否は「確認中」としている。グレタさんは1日夜に交流サイト(SNS)に投稿された動画で、「違法で非人道的な(ガザの)封鎖を破るために乗船しているが、今夜イスラエルに妨害される可能性が高い」と語っていた。

 グレタさんらは6月にも船でガザを目指したが、イスラエル軍に拿捕されて国外退去となっている。【カイロ金子淳】

毎日新聞

国際

国際一覧>