ASEAN首脳会議が開幕 東ティモールが正式加盟 新体制スタート

2025/10/26 18:48 

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 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が26日、マレーシアの首都クアラルンプールで開幕した。2002年に独立した東ティモールが11番目の加盟国として承認され、地域共同体として新体制がスタートした。議長国マレーシアのアンワル首相は「歴史的な加盟はASEANの役割に新たな意義をもたらした」と歓迎した。

 また、米国のトランプ大統領が1月の第2次政権発足後初めて東南アジアを訪問し、7月に国境紛争の停戦を仲介したタイとカンボジアの和平に向けた共同宣言の署名に立ち会った。

 28日まで日米中露などが参加する東アジアサミット(EAS)など関連会合を予定している。ブラジルのルラ大統領や南アフリカのラマポーザ大統領も招待され、グローバルサウス(新興・途上国)の連携の強化にも取り組む。

 首脳会議では、ミャンマーの軍事政権が12月末から実施する総選挙への対応も主要議題の一つとなった。従来求めてきた暴力の即時停止など5項目の履行を重視することを確認したうえで、より有効で継続性のある関与のあり方について議論が交わされた模様だ。選挙への対応は各国で意見が分かれ、タイは「監視団を派遣する用意がある」との立場を明らかにしている。【クアラルンプール武内彩】

毎日新聞

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