安青錦が「史上最速記録」で新関脇 ウクライナ出身初 九州場所番付

2025/10/27 06:00 

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 大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付が27日、発表された。新小結で臨んだ9月の秋場所で11勝し、2場所連続で技能賞を獲得した安青錦が新関脇に昇進した。

 2023年秋場所で初土俵を踏んだ安青錦は、所要13場所での関脇昇進。年6場所制が定着した1958年以降に初土俵の力士では、幕下付け出しを除いて1位のスピード記録となった。従来の記録は元大関・小錦の14場所。

 安青錦はウクライナ出身で初めての関脇。22年12月に安治川親方(元関脇・安美錦)が創設した安治川部屋からも初の関脇。21歳にして師匠の最高位に並んだ。

 秋場所で横綱として初めて、通算では5回目の優勝を飾った大の里は、2場所連続で東の横綱に就いた。

 新入幕から2場所連続で勝ち越し、九州場所は前頭5枚目まで番付を上げた草野は、しこ名を義ノ富士(よしのふじ)と改めた。

 大関取りだった秋場所で6勝9敗と負け越した若隆景は平幕に落ちた。10勝の王鵬は4場所ぶりの関脇復帰。

 12勝で敢闘賞に輝いた隆の勝は22場所ぶりに小結に返り咲いた。7勝8敗と負け越した高安は東から西の小結となり、三役に残った。

 右腕のけがで先場所を全休した青森県出身の尊富士は十両に落ちた。一方、同じく青森出身で先場所は十両3枚目で11勝した錦富士が、前頭15枚目で4場所ぶりに再入幕した。これで1883(明治16)年5月場所から142年間、一度も途切れたことのない「青森勢幕内」は維持された。【飯山太郎】

毎日新聞

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