今季防御率1.39の阪神・デュプランティエ 2カ月半ぶりで乱調

2025/10/26 21:12 

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 ◇ソフトバンク―阪神(26日・みずほペイ)

 約2カ月半ぶりのマウンドが日本シリーズ。ましてや敵地とあっては冷静でいるのは難しかったか。復帰登板となった阪神の先発・デュプランティエがよもやの二回途中7失点で降板。制球の乱れが試合の流れを変えてしまった。

 1点リードの一回。先頭から連打でピンチを招いたが、3番・柳町達の打席で、二塁走者の柳田悠岐が飛び出し盗塁死。相手のミスで流れを取り戻したかに見えた。

 だが、ここから右腕が踏ん張れない。仕切り直したかったが、柳町に対し制球が定まらず、四球を与えた。近藤健介を三振に切って取ったが、栗原陵矢、山川穂高の連続適時打で逆転を許した。

 二回も四球で走者を背負い、暴投で失点するなど制球は定まらないまま。この回を投げきることすらできなかった。

 来日1年目の今季は8月に下半身のコンディション不良で離脱したものの、15試合に投げて6勝3敗、2完封。防御率1・39とほぼ完璧な投球を見せていた。試合前には「どんな試合でも関係なく自分の仕事をしたい」と笑顔も見せていたが、マウンドを後にする際はうつむきがちで、表情は曇っていた。【牧野大輔】

毎日新聞

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