赤沢経産相がラトニック米商務長官をおもてなし 浅草寺など観光

2025/10/26 16:25 

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 赤沢亮正経済産業相は26日、ラトニック米商務長官と東京都台東区の浅草寺や墨田区の東京スカイツリーを観光した。ラトニック氏は28日に控えた日米首脳会談に合わせて来日した。赤沢氏が「ラトちゃん」と呼ぶなど両閣僚は友好関係にあるが、赤沢氏が直接もてなすことで、高市早苗首相とトランプ米大統領による初の首脳会談の成功につなげたい考えだ。

 赤沢氏とラトニック氏は浅草寺を視察した後、スカイツリー内で会食した。赤沢氏は身ぶり手ぶりを交えながら、流ちょうな英語で見どころを案内した。政府関係者によると、赤沢氏が「日本で一番有名な観光スポットと一番高い建造物を案内したい」と希望し、今回の接遇が実現した。

 赤沢氏は、石破前政権ではトランプ政権の高関税政策の引き下げの交渉役を担い、計10回に及ぶ訪米で自動車関税や相互関税の引き下げに成功。とりわけトランプ氏に近いラトニック氏と重点的に交渉し、パイプを構築した。

 関税引き下げに伴う対米投資5500億ドル(約84兆円)を日本は約束しているが、ラトニック氏はその投資先を推薦する委員会の議長。こうした関係性も考慮し、高市政権でも赤沢氏は、ラトニック氏のカウンターパートとして引き続き対応に当たる。【古川宗】

毎日新聞

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