王太后死去、黒服で喪に服すバンコク 観光客にも「敬意ある服装を」
タイのシリキット王太后が今月24日に死去したことを受け、首都バンコクの街の表情が一変した。通行人や店員の多くが黒や白の服を身に着け、アパレル店の店頭には黒服が並ぶ。政府の公式サイトなども白黒基調に切り替わり、国内は深い哀悼ムードに包まれている。
王太后はワチラロンコン国王の母で、バンコクの病院で血液感染症のため亡くなった。貧困地域を支援する王室のプロジェクトに尽力し、「国民の母」として敬愛を集めた。
タイ政府は25日、服喪の期間を発表した。官公庁や学校は30日間、半旗を掲げる。公務員や国営企業の職員には、1年間の喪服や喪章の着用が求められた。一般国民にも90日間、黒か落ち着いた色の服を着るよう協力を呼びかけた。観光や娯楽関連のイベントは延期か、喪に配慮した形での実施が求められた。
一方、政府観光庁は観光客向けに、「全ての観光名所、交通機関、レストランなどは営業している」と発信。その上で、寺院や王室関連施設を訪れる際にはタイ国民と同様、「敬意を表した服装」を心がけるよう求めた。
ただ、SNS(交流サイト)などでは、主要産業である観光への影響を懸念する声も少なくない。2016年にプミポン前国王が死去した際、服喪期間中は観光客に人気の歓楽街が営業を停止した。イベントも中止が続き、バックパッカーの聖地として知られるカオサン通りでは予約キャンセルも相次いだ。宿泊客が約7割減少したと現地メディアで報じられた。
今回も、11月から12月にかけて開催予定だったチャオプラヤ川沿いの花火大会の延期が発表されるなど、影響は出始めている。まもなく乾期に入り、観光のハイシーズンを迎える中、「観光や娯楽産業に関わる人たちは大きな損失を被る」「1日喪に服すだけで十分。イベントの準備には数カ月から数年かかる」という声もあり、先行きを不安視する声が広まっている。【バンコク国本愛】
-
トランプ氏、対中関税引き下げの意向 フェンタニル規制強化が条件
トランプ米大統領は29日、中国が合成麻薬フェンタニルの米国への流入で対応を強化することを条件に、対中追加関税を引き下げる意向を示した。日本から韓国に向かう大統…国 際 1時間前 毎日新聞
-
<1分で解説>高市首相、トランプ氏を迎えた外交マナーが話題に
トランプ米大統領の日本訪問中、高市早苗首相は「ホスト国」のリーダーとして初めて本格的に外交の力を試されました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は…国 際 2時間前 毎日新聞
-
韓国がトランプ氏に最高勲章を授与 値段は1400万円 現地報道
米国のトランプ大統領は29日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連会合に合わせ、韓国南東部・慶州を訪問した。 トランプ氏の国賓としての訪韓は、第1次政権…国 際 3時間前 毎日新聞
-
ガザ空爆 米副大統領「停戦は維持されている」 人質巡り非難の応酬
イスラエル軍は28日夜、パレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市を空爆した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが報じた。イスラム組織ハマスの戦闘員が同日、…国 際 3時間前 毎日新聞
-
米朝首脳会談見送りか トランプ氏「タイミング合わなかった」と発言
韓国の李在明(イジェミョン)大統領とトランプ米大統領は29日、韓国南東部・慶州で首脳会談を実施した。 冒頭でトランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝…国 際 3時間前 毎日新聞













