イスラエル軍がガザ空爆 ハマス攻撃の報復か もろい「停戦」

2025/10/29 07:16 

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 イスラエル軍は28日夜、パレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市を空爆した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが報じた。イスラム組織ハマスの戦闘員が同日、南部ラファでイスラエル軍を攻撃したことへの報復とみられる。10日の停戦発効後もイスラエル軍は散発的に空爆などを続けており、停戦のもろさが浮き彫りになった。

 ロイター通信などによると、攻撃があったのはガザ市のシファ病院近くで、少なくとも2人が死亡、4人が負傷した。アルジャジーラの中継では、夜空に空爆によるものとみられる白煙が上がる様子が報じられた。南部ハンユニスやラファでも銃撃や爆発があったという。

 イスラエルメディアによると、ハマスの戦闘員は28日、ラファでイスラエル軍の部隊に対して対戦車砲を発射したほか、狙撃手による攻撃も行ったとされる。これを受け、イスラエル軍は砲撃を行い応戦。その後、ネタニヤフ首相がハマスに対して「強力な報復」を行うよう軍に指示した。

 ただ、ハマスは声明でラファでの攻撃には「関与していない」と述べ、引き続き停戦合意を維持する姿勢を強調した。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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