米、ガザ治安維持部隊の設置計画を提示へ ハマスとの調整が課題か

2025/10/31 16:19 

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 米ニュースサイト「アクシオス」は30日、パレスチナ自治区ガザ地区で治安維持を担う国際安定化部隊(ISF)について、米国が数週間以内に設置計画を発表する見通しだと報じた。ただ、イスラム組織ハマスは外国部隊によるガザの管理を拒否しており、部隊設置には時間がかかる可能性もある。

 ISFはパレスチナ警察の訓練や武器密輸の監視を担う。エジプトやトルコ、インドネシアなどが参加に意欲を示しているが、イスラエルとハマスの衝突が散発的に続く中、一部の国は参加に懸念を示しているという。

 和平計画では、イスラエル軍のさらなる後退の条件の一つとして、ISFの展開が挙げられている。軍の後退にはハマスの武装解除の進展も必要で、ハマス側との調整が課題となりそうだ。イスラエルは、ハマスの在外拠点があるトルコの関与に反対しているが、米国はハマスを説得するため、トルコの協力を求めているという。

 一方、ハマスは30日、人質2人の遺体を新たにイスラエル側に引き渡した。遺体は人質と確認され、ガザに残る遺体は11人となった。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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