プーチン氏、新型ICBM年内配備を表明 トランプ米政権を揺さぶりか

2025/11/05 06:33 

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 ロシアのプーチン大統領は4日、多弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の試験的な配備を年内に行い、来年には実戦配備すると述べた。

 ロシアは10月下旬、超長射程の原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」や新型原子力魚雷「ポセイドン」の実験成功を発表している。核戦力の増強をさらにアピールした形で、米国のトランプ政権を揺さぶる狙いもありそうだ。

 ブレベスニクなどの開発者らを表彰する場で、プーチン氏が明らかにした。

 射程約1万8000キロのサルマトは、米国のミサイル防衛(MD)網を突破する能力があるとされる。2023年9月に最初の実戦配備が発表されており、今回のプーチン氏の発言との整合性は不明だ。

 サルマトについては23~24年に実験失敗が報じられている。これまでは本格的な配備に至っていなかった可能性もある。

 プーチン氏は「ブレベスニクのような原子力を基盤とした新世代兵器の開発が行われている」とも述べ、「ロシアは誰にも脅威を与えないが、他の核保有国と同様に核戦力の開発を進めている」と主張した。【モスクワ真野森作】

毎日新聞

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