トランプ第2次政権初の知事選 バージニアで民主党候補勝利 米報道

2025/11/05 10:12 

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 来年11月の米中間選挙の前哨戦と位置付けられる南部バージニア州知事選が4日、投開票された。複数の米メディアは、民主党新人のアビゲイル・スパンバーガー元連邦下院議員が与党・共和党候補を破って当選を確実にしたと報じた。1月のトランプ第2次政権発足後、初めての知事選で、政権に対する評価としても注目されていた。

 4日は東部ニュージャージー州でも知事選が行われ、こちらは共和、民主両党の候補による接戦となっている。

 バージニア州知事選でスパンバーガー氏は、トランプ政権の連邦政府機関一部閉鎖をめぐる対応や高関税政策などの経済運営を批判。「ワシントンからもたらされる政治的混乱に立ち向かうリーダーが必要だ」と訴え、「反トランプ票」の取り込みを図った。

 一方、共和党候補のウィンサム・アールシアーズ副知事は、生活コストの軽減やトランプ政権が推進するトランスジェンダーの権利の制限、犯罪対策強化などを訴えた。

 トランプ氏は自身のソーシャルメディアなどで民主党の政策はエネルギー価格の高騰や犯罪の増加を招くとして共和党への投票を呼びかけたが、選挙集会の応援に入るなど前面に出る活動はしなかった。

 バージニア州はかつて共和党の地盤だったが、首都ワシントンに近い北部を中心にリベラルな有権者が増え、近年の大統領選では民主党候補が共和党候補に勝利している。また連邦政府職員や軍関係者ら数十万人が暮らし、政権による職員削減や政府閉鎖の影響を受ける住民も多い。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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