香港火災、消火作業ほぼ終了 高層階では再燃も、作業難航

2025/11/28 10:05 

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 香港北部・新界地区の大埔の高層住宅群で発生した大規模火災で、消防当局は28日、死者は94人、けが人は76人になったと明らかにした。建物内部が激しく燃えて損傷しているほか、一部の住宅の高層階では時折炎が確認されるなど作業は難航している。

 消防局幹部は28日未明に消火作業はほぼ終了したが、一部では再燃するケースも起きていると説明した。救助要請があったうち残っている25件の捜索に全力を挙げているという。香港政府トップの李家超行政長官は27日未明に279人と連絡が取れていないと発表したが、その後更新されていない。

 火災は住宅群の改修工事で、燃えやすい発泡材などの資材が使われていたことが延焼につながったとの指摘がある。当局は今後本格的な調査を進めるとともに、他の改修工事現場で同様の資材が使われていないか調べる。【香港・林哲平】

毎日新聞

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