香港の高層住宅群の火災で、当局は３日、死者が１５９人になったと発表した。燃えた７棟全ての捜索を終えたが、依然３０人の安否が分かっておらず、周辺の捜索などでさらに死者が増える可能性がある。

　死者は１～９７歳の男女。消防士１人や現場の作業員５人、外国人家政婦１０人が含まれる。１５２人が出火元の棟と隣接する棟の２棟に集中していた。１９人分の遺体の身元が分かっていない。

　火災では火災報知機が正常に作動していなかったことが判明している。香港メディアによると、警察当局は改修工事期間中に報知機のベルを切り、消防署の調査に対して虚偽の説明をしていた疑いがあるとして、消防設備業者ら６人を一時拘束した。警察は改修工事を担当した業者ら１５人についても過失致死容疑で取り調べている。【台北・林哲平】