シリア、1日から新紙幣導入 独裁者アサド氏の肖像から農作物の絵に

2026/01/01 20:10 

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 アサド政権が崩壊して1年あまりがたったシリアで1日、通貨の単位を切り下げるデノミネーション(通貨呼称単位の変更)が行われ、新紙幣の使用が始まった。これまでは独裁体制を敷いていたアサド前大統領の肖像などが描かれた紙幣が使われていたが、徐々に新紙幣に置き換えられる。

 国営シリア・アラブ通信などによると、通貨単位は100分の1に切り下げられる。新紙幣は10~500シリアポンドの6種類。小麦やオリーブ、オレンジなどシリアの主要な農産物が描かれており、政治や宗教色を排除したデザインになっている。

 シャラア暫定大統領は先月29日、「新紙幣のデザインは個人崇拝からの脱却と新たな国家のアイデンティティーを表現している」と語っていた。

 内戦中に通貨が暴落したシリアでは日常的な買い物にも札束が必要で、多くのレストランや商店には札束の枚数を数える紙幣計数機が常備されていた。新紙幣が行き渡れば、そうした手間もなくなるとみられる。旧紙幣は今後、少なくとも90日間は併用されるが、新紙幣の流通状況次第では移行期間を延長する可能性もあるという。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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