米国務長官、デンマークと来週協議へ 「グリーンランド購入を意図」

2026/01/08 11:17 

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 ルビオ米国務長官は7日、トランプ大統領が領有への意欲を示しているデンマーク自治領グリーンランドに関し、デンマーク側と来週協議すると明かした。ホワイトハウスのレビット報道官が米軍の活用を「選択肢の一つ」との考えを示したことについては、「大統領は常に選択肢を保持している」としたうえで、「別の方法で解決することを好む」と語った。連邦議会内で記者団の質問に答えた。

 トランプ氏はグリーンランド周辺での中国やロシアの影響拡大に対抗するために「国家安全保障の観点からグリーンランドが必要だ」と繰り返している。この日は、自身のソーシャルメディアへの投稿で、中国やロシアが唯一恐れ、敬意を持つのは米国だけだとし、「米国抜きの北大西洋条約機構(NATO)は全く恐れていない」と強調。中露に対抗するためには米国が領有するしかないとの認識を示した。

 ルビオ氏は、グリーンランドの購入を意図しているのかと記者団に問われると「最初からそれが大統領の意図するところだ」と回答した。1946年にトルーマン大統領(当時)がデンマークにグリーンランド購入を打診したことに触れ、領有方法を検討した最初の米大統領はトランプ氏ではないとも指摘した。

 一方、デンマークは米欧の軍事同盟・NATOの加盟国だ。軍活用の可能性に触れたレビット氏の6日の声明には、欧州の加盟国から懸念が出ている。ルビオ氏は声明について聞かれると、「世界全体についての話」と断ったうえで、「大統領は米国の国家安全保障に対する脅威を特定した場合、軍事手段で対処する選択肢を保持している」と指摘。「外交官として、我々は常に別の方法で解決することを好む」と話した。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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