韓国前首相に懲役23年 求刑上回る 前大統領の戒厳令宣布めぐり

2026/01/21 21:35 

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 韓国の前大統領、尹錫悦(ユン・ソンニョル)被告(65)による2024年12月の「非常戒厳」宣布をめぐり、内乱罪などに問われた前首相の韓悳洙(ハン・ドクス)被告(76)に対し、ソウル中央地裁は21日、懲役23年を言い渡した。特別検察の求刑(15年)を超える異例の厳しい判決となった。

 戒厳令宣布を巡り特別検察は多くの被告を起訴しているが、内乱罪での判決の言い渡しは初めて。尹被告による戒厳令宣布が内乱罪に当たるかについて初の司法判断ともなった。判決は、戒厳令が憲法の定める統治秩序の破壊を目的とした「国憲紊乱(びんらん)」の行為であり、内乱罪が成立すると指摘した。

 尹被告の公判とは判事が異なるが、今回の司法判断で、尹被告の有罪の可能性が高まったと言える。

 特別検察は韓被告を、内乱罪の中でも重要な役割を果たした「重要任務従事」の罪などで起訴。判決は、韓被告が尹被告の意図を知った上で「国務会議(閣議)の手続き要件を形式的に整え(戒厳令の)重要な任務に従事した」と指摘し、検察側の主張を認めた。

 戒厳令宣布は閣議での審議が要件。韓被告は戒厳令の宣布前、閣議を招集していた。

 韓被告は、戒厳令の具体的な中身を知らなかったなどと無罪を訴えていた。

 内乱首謀罪に問われた尹被告は死刑を求刑されており、判決は2月19日に言い渡される。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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