イラン情勢受け旅行者足止め UAEが宿泊費を全額負担、異例の措置

2026/03/03 12:17 

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 米イスラエル両国とイランの交戦を受け、中東各国が空域を閉鎖し、数十万人規模の旅行者が空港で足止めを余儀なくされている。こうした中、アラブ首長国連邦(UAE)は、出国できない観光客らの宿泊費や滞在費を全額負担すると表明。混乱を最小限にとどめようと、異例の支援策を講じている。

 UAEの商業都市ドバイの国際空港は世界最大級のハブ空港の一つ。首都アブダビの空港と合わせると年間利用客数は1億2000万人を超える。

 軍事作戦が始まった2月28日以降、空域が閉鎖され航空便は軒並み欠航となった。2日夜には運航が一部で再開されたが、いまだ大勢が足止めされている。

 UAEの国営通信などによると、政府は1日、空港で足止めされている観光客らの宿泊費などを全額負担すると発表。すでに約2万人に宿泊施設や食事を提供したとしている。

 アブダビの観光当局も、出国できない宿泊客について滞在延長に応じるようホテル側に要請した。費用は全額当局が負担するという。手厚い支援には、今後の観光客離れを防ぐ狙いもありそうだ。

 軍事作戦を巡っては、イランの反撃を受けてUAEでも被害が相次いでいる。アブダビの空港では無人機攻撃を受けて1人が死亡、7人が負傷した。高級ホテルなどがあるドバイの有名観光地パーム・ジュメイラでは火災が発生し負傷者が出た。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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