エネルギー消費大国・中国もホルムズ「封鎖」警戒 イランけん制か

2026/03/04 17:46 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 海上輸送の要衝ホルムズ海峡が事実上の封鎖状況に陥り、中国が警戒を強めている。中国も原油や液化天然ガス(LNG)などの多くをホルムズ海峡経由で中東から調達しているため。イランとの友好関係を重視しながらも、経済や貿易への影響は看過できず、圧力も辞さない構えだ。

 中国外務省の毛寧報道局長は4日の記者会見で「ホルムズ海峡とその付近の水域は国際貨物とエネルギー貿易の重要な通路だ。この地域の安全と安定を守ることは国際社会の共通の利益に合致する」と強調した。

 「中国はすべての当事者に対して、軍事行動を直ちに停止し、事態のエスカレートを避け、世界経済へのさらなる影響を防ぐよう求める」とも述べ、米国とイスラエルだけでなくイランも念頭に対応を求めた。

 世界最大のエネルギー消費国である中国は、原油の約7割、天然ガスの約4割を輸入に頼る。伝統的に中東地域は主要な取引先だ。

 香港メディアによると、中国は輸入原油の4~5割をホルムズ海峡経由で中東から調達。また、イラン産原油の約8割を中国が他国を通じて迂回(うかい)輸入しているとの調査もある。LNGについても、中国の輸入量の約3割はカタールやアラブ首長国連邦(UAE)産でホルムズ海峡を通る。

 米ブルームバーグ通信は3日、中国政府がイラン政府高官に対して、ホルムズ海峡を通る原油・LNGタンカーを攻撃せずエネルギー供給の継続を可能にするよう強く求めたというガス業界幹部の話を伝えた。混乱が続けば中国経済への影響は避けられず、イランへの要求を強めているとみられる。【北京・松倉佑輔】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース