イラン、「侵略加担者」以外はホルムズ海峡通過可能と国連に伝達

2026/03/25 10:59 

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 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などは24日、事実上の封鎖が続く海上輸送の要衝ホルムズ海峡について、イランが「非敵対的」な船舶は安全に通過できるとの考えを国連側に伝えたと報じた。一方で「侵略の加担者」は安全な航行の対象外といい、米イスラエルとイランの交戦が続く状況で事態が大きく改善するのは困難とみられる。

 報道によると、イランは22日に安全保障理事会とグテレス事務総長に書簡を送付。24日に国連の国際海事機関(IMO)の加盟国間でも書簡を回覧した。

 書簡の中でイラン側は、海峡の封鎖状態について「イランに対する敵対的な作戦遂行を防ぐため、必要かつ均衡のとれた措置を講じた」と正当性を主張。船舶が安全にホルムズ海峡を航行するには、イラン当局との調整が必要だと記した。米国とイスラエルに関連する船舶や、「その他の侵略の加担者」は安全な航行が保証されないとしている。

 2月末の米イスラエルによる対イラン攻撃後、イランは海峡を通過する船舶を攻撃すると警告。実際に20隻以上が被害に遭うなか、大半の船舶が攻撃を恐れて海峡の航行を回避する状況が3週間以上続き、原油の供給不安が拡大し原油価格の高騰を招いている。

 ホルムズ海峡を巡っては、イランの国会が海峡を通過する船舶に対する「通航料」の導入を検討している。FTによると、検討は初期段階で、通航料に関する法案の実現には議会の過半数の賛成が必要となる。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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