米バージニア州で下院選区割りを見直しへ トランプ氏に痛手

2026/04/22 16:42 

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 米南部バージニア州で21日、連邦下院選の区割り変更の是非を問う住民投票があり、賛成多数で承認されることが確実となった。米主要メディアが報じた。区割りの見直しは11月の中間選挙で与党の多数派維持を目指すトランプ米大統領が共和党の優勢な州で推進し、民主党も応戦する事態に発展している。バージニアの新区割りは共和党がこれまでに獲得を見込んだ議席増を相殺する可能性があり、トランプ氏にとって打撃だ。

 米CNNテレビによると、バージニアでは民主党6議席、共和党5議席で与野党が拮抗(きっこう)しているが、民主党は区割り変更でさらに4議席の奪還を狙っている。トランプ氏は21日の開票前、自身のソーシャルメディアで「バージニア、国を守るために反対に投票しろ!」と投稿していた。

 人口に応じて各州に議席が割り振られる下院(定数435)では、10年ごとの国勢調査に基づいて議席配分や区割りが見直されるのが通例だ。各州議会などで主導権を握る政党が自党に有利な区割りを行うことは「ゲリマンダー」と呼ばれて問題視されてきたが、トランプ氏は2020年国勢調査と次回30年国勢調査の間にもかかわらず共和党が優勢な州に区割り変更を要求。共和党は南部テキサスなど4州で最大9議席増を見込む区割り変更を実施した。

 これに対し民主党は西部カリフォルニア州で5議席増、同ユタ州で1議席増を狙う区割り変更を実施。バージニアの住民投票ではオバマ元大統領らも加勢してトランプ氏に対抗する姿勢を示していた。

 共和党は24年の下院選で過半数を確保したが、現有議席(欠員4)は共和系218、民主213の僅差だ。中間選挙は大統領の政党が苦戦する傾向にあり、トランプ氏は危機感を強めている。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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