イランや中国、米国と初日から対立 荒れるNPT再検討会議
米ニューヨークの国連本部で27日に開幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議の冒頭で、会議の副議長に選ばれたイランに対し、米国やアラブ首長国連邦(UAE)が強く非難する一幕があった。
続いて、米国が会議費用の分担見直しを提案したところ、今度は中国やロシアが反発。約4週間続く会議は、初日から荒れ模様となった。
会議の副議長は議長らと議事の進行などについて検討する。今回はイラン代表を含む26人が選ばれた。
米国はイランが副議長になったことに「ひどく衝撃を受けた」と強調。イランは非核保有国の義務である国際原子力機関(IAEA)の査察を受けず、核兵器の原料になり得る高濃縮ウランを取得しており、「NPTを軽視している」と指摘。副議長の資格はないと非難した。
UAEはイランが2月末から近隣国を攻撃し、ホルムズ海峡を「封鎖」して世界経済を圧迫していると主張し、会議の副議長として「信頼できない」と訴えた。
イランは「会議の冒頭から政治的な声明が出されたことは遺憾だ」と反論。イランと良好な関係を保つロシアも「初日から議論の『政治化』が起きた。このことが歴史的な会議の成果に影響しないことを望む」と援護した。
この議論に続き、米国は会議費用の分担見直しを求めた。1995年以来、米国が会議費用の3割以上を負担している一方、中国は1%以下だと主張し、経済規模に応じた修正が必要だと主張した。
中国は「検討に時間が必要」とした上で、米国が分担の見直しを迫るため、会議費用を滞納するのは「受け入れられない」と反発。ロシアも中国を支持した。【ニューヨーク三木幸治】
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