トランプ氏「駐留米軍の規模縮小」言及 欧州同盟国に圧力強める

2026/05/01 13:09 

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 トランプ米大統領は4月30日、イタリアとスペインに駐留する米軍の規模縮小を検討する可能性について言及した。29日にはドイツの駐留米軍の削減を検討していると表明したばかり。トランプ氏は、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦に欧州の同盟国が「非協力的だ」と一方的に不満を募らせており、圧力を一層強めた形だ。

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団からイタリアとスペインの駐留米軍の一部を撤収する可能性について問われ、「おそらくそうするだろう」と述べた。その上で「イタリアは我々を全く助けてくれていない。スペインも本当にひどい」と強調した。

 ロイター通信によると、2025年12月現在で欧州に駐留する米兵は約6万8000人。米国防総省のデータでは、ドイツには約3万6400人、イタリアには約1万2600人、スペインには約3800人が駐留している。トランプ氏が想定している削減規模は不明だ。

 トランプ氏は29日に自身のソーシャルメディアでドイツの駐留米軍の削減を検討しているとし「近く決定する」と投稿していた。ドイツのメルツ首相が対イラン軍事作戦について「米国は明確な戦略を持っていない」などと批判したことに反発したものとみられている。

 イタリアのメローニ首相とスペインのサンチェス首相も対イラン軍事作戦に否定的な姿勢を示しており、米軍による国内の軍事基地の使用を許可しなかったなどと報じられている。

 トランプ氏は第1次政権時の20年7月、ドイツが北大西洋条約機構(NATO)の国防支出目標を達成していないことなどを理由に、ドイツの駐留米軍の3分の1にあたる約1万2000人を削減する計画を発表した。その後、バイデン前政権が撤回している。【鈴木一生】

毎日新聞

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