ミャンマー親軍政権、スーチー氏の「処遇改善」で改革アピールか

2026/05/01 08:40 

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 ミャンマー国営放送は4月30日、2021年2月のクーデターから拘束が続く民主派指導者アウンサンスーチー氏(80)について、自宅軟禁に移されたと伝えた。残りの刑期は「指定された住居で服役する」としている。

 また国営メディアは、木製の椅子に座り、国軍や警察関係者と会話するスーチー氏の写真も放送した。拘束後、こうした形で近影が公開されるのは異例だ。

 スーチー氏は汚職や国家機密法違反などの罪で計33年の実刑判決を受け、首都ネピドーの刑務所に収監された。親軍政権は30日、受刑者に対するこの2週間で2度目の「恩赦」を発表し、同氏の刑期も約18年に短縮された。

 親軍政権は4月に発足し、東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係修復を模索している。スーチー氏の処遇改善を通じ、「改革姿勢」をアピールする狙いがあるとみられる。

 スーチー氏の次男キム・エアリスさんは「移送は解放を意味しない」とする声明を出し、「現実は変わらない」と指摘した。母親は依然として「世界から遮断された状態にある」と訴えている。

 軟禁場所の詳細や健康状態などは明らかにされておらず、拘束の実態はなお不透明だ。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

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