マジャル氏がハンガリー新首相就任、EU協調へ 前政権から転換

2026/05/10 11:41 

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 4月に総選挙があったハンガリーの新議会で9日、第1党となった中道右派「ティサ(尊重と自由)」のマジャル・ペテル党首(45)が賛成多数で新首相に選出され、就任した。欧州連合(EU)との協調を掲げるマジャル氏は「国際関係を再構築する」と宣言し、親露的なオルバン前政権からの転換を強調した。

 マジャル氏は議会での演説で「私は国を支配するのではなく奉仕する。国民が我々に、ハンガリーの歴史に新たな一章を開く使命を与えた」と述べた。

 国会議事堂の正面には、前政権下で10年以上前に撤去されたEU旗が再び掲げられた。近くの広場には数千人の市民が集まって議会の中継を見守り、新しい国の出発を祝った。

 親露的なオルバン前政権は、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を拒否し、EUとも対立していた。

 マジャル氏はEU回帰を掲げ、ウクライナについても穏健な立場を取る。就任に先立つ4月29日にEUのフォンデアライエン欧州委員長と会談。ウクライナのゼレンスキー大統領にも早期の会談を提案し、関係改善に向け動き出している。

 AP通信によると、新しい議会では女性議員が全体の4分の1以上にあたる54人となり、ハンガリー史上最多となった。多くはティサの党員だという。

 一方、オルバン前首相は4月、総選挙での敗北の責任を取るとして議員辞職する意向を示しており、この日も議場に姿を現さなかった。オルバン氏は自身の中道右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」党首も辞任する意向を示している。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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