米、イラン港湾の全面封鎖を継続 圧力強化、仲介国との折衝続く

2026/05/10 12:22 

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 米中央軍は9日、イランの港湾に出入りする船舶について全面的な封鎖を継続しているとする声明を発表した。トランプ米政権はイランへの圧力強化を維持する一方、戦闘終結に向けて仲介国を交えた折衝も続けている。

 中央軍によると、イラン港湾の封鎖を始めた先月13日から9日までに商船58隻を引き返させたほか、4隻を航行不能にしたと発表した。8日には米軍の封鎖を突破しようとしたとしてイラン船籍の石油タンカー2隻を攻撃したとしている。米CBSニュースによると、イラン革命防衛隊は9日、米軍によるイランのタンカーや商船への攻撃には周辺地域で激しく報復すると強調し、米側を強くけん制した。

 一方、米国務省のピゴット報道官は9日の声明で、ルビオ国務長官がカタールのムハンマド首相と中東情勢について協議したと明かした。米ニュースサイト「アクシオス」によると、ムハンマド氏は前日に米首都ワシントンでバンス米副大統領と会談後に帰国予定だったが、急きょマイアミでルビオ氏やウィットコフ中東担当特使とも会談。サウジアラビアの外相にも電話するなどして調整に当たった模様だ。

 CBSによるとトランプ大統領は9日、フランスメディアの取材で、米側の要求に対するイラン側の回答について「間もなく聞けるだろう」との見方を示したという。ただトランプ氏は8日もイランが同日中に回答を示すとの認識を強調していたが、イラン外務省は「期限は気にしていない」との立場を示しており、実際に進展するかは不透明だ。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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