トランプ氏「最も脆弱な状態」停戦終了を示唆 イラン案は「ごみ」
トランプ米大統領は11日、イランとの停戦は「最も脆弱(ぜいじゃく)な状態にあると言える。生命維持装置につながれている状態だ」と述べ、停戦が近く終了する可能性を示唆した。米ニュースサイト「アクシオス」によると、トランプ氏は今後、バンス副大統領やヘグセス国防長官らと戦闘再開を含めた対応を協議するという。
米イランは戦闘停止や核開発問題、ホルムズ海峡の航行安全確保などについて協議を続けてきた。トランプ氏は10日、イランによる合意案を拒否。11日には記者団に対し、イランが一度は合意したとする高濃縮ウランの放棄について、今回は触れなかったと非難。合意案は「ごみ」であり、「最後まで読むことすらしなかった」と語った。
イラン国営メディアは11日、イラン側が米国に対し、攻撃に対する賠償金の支払いや経済制裁の解除、ホルムズ海峡を巡るイランの主権を認めることなどを要求したと報じた。
イラン外務省のバガイ報道官は11日、「戦闘の終結と凍結されてきたイラン国民の資産解放を求めることは不当なのか」と主張。ガリバフ国会議長は12日、X(ツイッター)で「(米国は)イラン国民の権利を受け入れる以外に選択肢はない」とし、「決断を先延ばしにすればするほど、米国の納税者がツケを払うことになる」と強気の姿勢を維持した。
アクシオスによると、トランプ氏には、ホルムズ海峡に停留する船の脱出支援を再開する▽戦闘を一部再開する――などの選択肢があるという。ただ、トランプ氏は14、15日に開催される米中首脳会談でイラン問題を協議する模様で、会談前に攻撃の決断をする可能性は低いとみられる。
一方、イスラエルは米軍の特殊部隊がイランに上陸し、高濃縮ウランを奪取する作戦の実施を求めているという。【ニューヨーク三木幸治、エルサレム松岡大地、カイロ古川幸奈】
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