林志玲さんが台湾政府系団体の役員就任を辞退 過去の投稿で物議

2026/05/21 21:20 

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 台湾を代表するモデルで俳優の林志玲(リン・チーリン)さんは21日、6月末に就任する予定だった台湾政府系文化団体「文化内容策進院」の役員を辞退するとフェイスブックに投稿した。豊富な国際経験を生かした台湾カルチャーの発信が期待されたが、過去に中国SNS「微博」で中国建国を祝う投稿をしていたとインターネットで取り上げられ、物議を呼んでいた。

 同団体は台湾文化部(文化庁に相当)系の法人。韓国の取り組みを参考に、国際進出を狙う映画や音楽、出版関連の民間企業に対する支援や人材育成を担う。13日に林さんら3人を役員に任命すると発表し、「多くの台湾のコンテンツを世界に向けて発信してほしい」と期待を込めていた。

 だが林さんが2023年の中国国慶節(建国記念日)に「私の中国」「中国を愛しています」とした文章や画像を転載していたなどとして、一部のネットユーザーや評論家から批判があがった。一方、「台湾のために働いてくれるのなら歓迎だ」と就任に賛同する意見もあり、議論になっていた。

 林さんは21日、「産業のため力を尽くしたかったが、この職の重みは想像よりもはるかに大きかった」と投稿。「臆測や誤解を避けるため」役員を引き受けないとつづった。

 林さんは中国映画「レッドクリフ」などに出演し、アジアを中心に高い人気を誇る。過去には日本政府の台湾親善大使も務めた。

 市場の大きい中国でも活動する台湾出身の芸能人が中国政府の主張に沿った発言や投稿をするケースは少なくない。台湾では統一の機運醸成を狙った中国の工作だとの見方が強い。【台北・林哲平】

毎日新聞

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