SDGs「達成可能」はわずか15%、前年より後退 国連報告書

2026/07/08 11:50 

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 国連は7日、各国が2030年までに達成を目指す持続可能な開発目標(SDGs)の進捗(しんちょく)をまとめた報告書を発表した。

 期限まであと4年を切ったが、「達成可能」はわずか15%にとどまり、前年より3ポイント後退。「停滞」と「後退」は合わせて3割を超えた。国連は目標達成のためには、政治的な意思と資金、技術革新などが不可欠だとしている。

 SDGsは15年の国連総会で採択された。貧困や格差、環境など17分野169の目標からなる。

 報告書によると、定量的な評価が可能な139の目標のうち「ゆるやかに進展」は21%、「わずかに進展」は32%だった。15年当時より「後退」したものも15%に上る。

 進展した分野では、約10億人が安全に飲料水を取得でき、約12億人が衛生的な環境を手に入れた。また世界人口の92%が電気を使用できるようになり、インターネットも7割以上の人々が利用できるようになった。

 一方、いまだに10%の人々が極度に貧しい状況下に置かれており、これは15年から3ポイント改善したに過ぎず、極度の貧困の根絶にはほど遠い。約23億人が食料の獲得に苦しみ、紛争の拡大によって1億1700万人以上が強制的な避難を余儀なくされている。気候変動の影響を受ける人々も15年の2倍以上に増えた。ジェンダー平等も目標には遠い。

 国連のモハメド副事務総長は7日の会見で、SDGsの目標は「いまだに達成可能だ」と強調。ただし「我々がより緊急性を持ち、連帯して行動することを今、選択しなければならない」と述べた。

 目標達成には毎年4兆ドル(約650兆円)の資金が不足しており、人工知能(AI)の有効な活用も不可欠とされる。各国は27年に改めてSDGsの方策について議論し、30年以降の戦略も検討する。【ニューヨーク三木幸治】

毎日新聞

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