千葉空襲を語り継ぐ 七夕空襲など犠牲者追悼、平和願う短冊も
千葉空襲の犠牲者を追悼し、平和を願う「戦争を繰り返さないための集い」が8日、千葉市中央区で開かれた。空襲を生き延びた人や平和教育に取り組む人などが集まり、「体験を語り継ぎ、二度と戦争をしてはらない」と思いを新たにした。
千葉市は1945年にたびたび空襲被害に遭い、特に7月7日は「七夕空襲」と呼ばれ大きな被害を受けた。毎年市民団体がこの時期に語り継ぐ集会を開いている。2014~25年は「ピースフェア」と名付けて数日間のイベントを実施していたが、主催者側の高齢化もあり、今年から規模を縮小して1日だけの行事となった。
中央区の亥鼻公園には空襲の犠牲者741人の名前が刻まれた石碑「平和祈念碑」があり、午前中に約20人が集まって黙とうをささげ、献花した。午後には区内の複合施設「きぼーる」に移動し、犠牲者の名前を一人一人読み上げた。
主催した市民団体の一つ「平和祈念碑を守る会」の森大死(だいじ)会長(84)は1945年6月の空襲で父の辰蔵さん(当時54歳)を亡くした。父は親戚宅に向かったところ巻き込まれたという。
森さんは当時3歳で、母に連れられ蘇我町(現中央区蘇我町)の家から防空壕(ごう)に逃げ込んだ。だが、壕の中に煙が入ってきたため、母が壕の天井に開いた穴を懸命に広げて逃げて助かった。「その時の隣近所も皆死んだ。戦争がどういうものか若い人にも考えてほしい」と話した。
七夕空襲で被害を受けた本町小学校(中央区、当時は国民学校)の前PTA会長の増田淳さん(58)は、同小で空襲を語り継ぐ活動をしている。6月にも授業をし、この日は授業を受けた4年生約60人が書いた平和を願う短冊を持参し、石碑前に供えた。
増田さんは「戦争は忘れた頃にまた起きる。体験を私たちが受け継ぎ、次の世代にしっかりと伝えていきたい」と語った。【平塚雄太】
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