地域おこし協力隊員が過去最多 支援体制やマッチングに課題も
地方都市の活性化に取り組む「地域おこし協力隊」の隊員数は2025年度に初めて8000人を超え、8196人(前年度比286人増)と過去最多を更新した。
ただ、行政のサポート体制やマッチングには課題を残す。
事業は09年度にスタート。隊員にはおおむね1~3年の任期で地方の1次産業や地域イベント・PR活動といった活動に従事してもらい、移住・定住を促す。
総務省によると、1187自治体が受け入れており、隊員数は直近10年間で約2倍になった。
全国の隊員1658人を対象にした25年度のアンケートでは、従事する活動に「とても満足」「満足」している割合は56%となり、一定の成果を上げている。
一方で、「行政職員とのコミュニケーション、相互理解」について「大きな課題」「やや課題」と回答した割合は46%あり、着任1年目より3年目の方が高くなる傾向にあった。
また、28%が着任前の想定と違った活動内容になっていると答えており、弘前大大学院の平井太郎教授(社会学)は「自治体や住民らと目標を共有し、隊員の活動を状況に応じて見直すことが重要だ。自治体職員や協力隊OBによる伴走支援がトラブル防止につながる。好事例を共有し、国主導で支援の質を底上げすべきだ」と話す。【斉藤朋恵】
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