サケ捕獲巡る「先住権」訴訟、高裁判決確定へ アイヌ側上告せず
北海道浦幌町のアイヌ民族の団体「ラポロアイヌネイション」が地元河川でのサケ捕獲は先住民が持つ固有の「先住権」として、現行法で禁止されないことの確認を国などに求めた訴訟を巡り、原告の団体側は上告しない方針を固めた。弁護団が8日、明らかにした。サケ捕獲の権利を認めなかった2日の札幌高裁判決が確定する。
1、2審判決はともに、アイヌ民族が固有の文化を享有する権利を有し、文化的に重要なサケ捕獲は最大限尊重されるべきだとした。一方で、サケ捕獲の権利は一定の範囲で特定の集団が排他的に漁を営む権利で財産権の側面が強いなどと結論づけ、原告側の主張を退けた。
弁護団長の市川守弘弁護士は「アイヌ民族の集団に権利があると認められた」と訴訟で得た手応えを語りつつ、現状では最高裁で望むような判断がなされる可能性は低いとの見方を示した。【谷口拓未】
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