スペインとフランスで相次ぐ山火事 30万人超が避難や自宅待機

2026/07/27 11:41 

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 スペインとフランスで大規模な山火事が相次ぎ、26日までに両国で計30万人以上が避難や自宅待機を余儀なくされた。背景にあるのは、年々深刻化する気候変動だ。地球温暖化が進むにつれて欧州では山火事の被害も増える傾向にあり、さらなる被害拡大も懸念される。

 「私たちは困難な時期に直面している。イベリア半島全体が、気候変動の影響に苦しんでいる」。マドリード西部に設けられた消防活動の拠点を訪れたスペインのサンチェス首相は26日、あえて「気候変動」に言及した。スペインを含めた欧州全域で気候変動に懐疑的な極右政党が伸長している。中道左派政権を率いるサンチェス氏が改めて気候変動との関連に言及したこと自体が、国内の意見の隔たりを示しているといえそうだ。

 欧州連合(EU)の気象機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、地球温暖化の影響で西ヨーロッパでは6月としては過去最高の暑さを記録。少雨と相まって山火事が拡大しやすい状況になっていたとみられている。

 スペインでは年初から山火事の被害が従来を上回るペースで起きていた。スペイン紙エルパイスによると、2026年に入り、山火事で東京ドーム3万個超に相当する15万3000ヘクタールが焼失した。これは前年同期の焼失面積の6倍に及ぶという。

 被害の拡大はスペインに限らない。仏紙ルモンドによると、EU域内で年初から山火事で焼失した面積は06~25年の平均を4割以上上回っており、通年で史上最悪レベルだった25年の焼失面積を上回る事態も懸念されている。

 スペインとフランスの山火事は26日も拡大。スペイン東部バレンシア近郊では1人が死亡した。フランスでは南西部ボルドー市周辺まで山火事が迫り、煙などはすでに市内へ流入しているという。【ブリュッセル岡大介】

毎日新聞

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