インドネシアの森林火災拡大、煙害マレーシアにも 人工降雨難航

2026/08/12 09:51 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インドネシアで森林火災が拡大し、煙害が隣国マレーシアにも及び始めた。プラボウォ大統領は、関係機関が連携して消火に全力を挙げるよう指示し、必要に応じて対策予算を追加する考えも示した。

 林業省によると、今年1~6月の焼失面積は10万7465ヘクタールで、同じくエルニーニョ現象の影響を受けた2023年同期の約2倍に達した。政府はスマトラ島とカリマンタン(ボルネオ)島の計6州を重点地域に指定し、ヘリコプター43機と固定翼機15機を投入した。人工降雨も試みているが、雨雲が少なく難航している。

 西カリマンタン州の州都ポンティアナックでは大気汚染が悪化し、市当局が10日、小中学校の対面授業を休止してオンラインに切り替えた。州内では4日、火災現場をバイクで通行していた男性1人が死亡した。煙による酸欠で意識を失ったとみられる。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の気象専門センターは、西カリマンタン州からの煙がマレーシア・サラワク州西部に流れ込んだことを確認。同州では11日、11地点で大気汚染指数が「不健康」とされる水準となった。

 火災の多くは野焼きなどが原因とみられ、エルニーニョに伴う高温と少雨が延焼を加速させている。特に泥炭地では火が地中でくすぶり、消火が難しい。同センターは、今後数カ月はエルニーニョが強まり、越境煙害が深刻化する恐れがあると警告している。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース