オーストラリア首相の「メロン発言」問題 豪議会で野党が追及

2026/08/13 18:47 

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 オーストラリアのアルバニージー首相が、5月の日豪首脳会談で高市早苗首相から贈られた静岡県産メロンを巡り、ポッドキャスト番組で見せた言動が豪国内で批判を浴びている。日本側は言動を問題視しない姿勢を示しているが、豪議会では13日も野党の追及が続くなど尾を引いている。

 発端は、7月に公開された映像付きのポッドキャスト番組で、アルバニージー氏は司会者から、外交の場で受け取った「最もひどい贈り物」を問われ、「かなり変わったものだったが、結果的にはかなり良かった」として、高市氏から贈られたメロンを挙げた。

 司会者が、メロンの豪国内への持ち込みについて、「密輸したのか」と冗談を飛ばすと、アルバニージー氏は胸元付近で手を動かしながら、「彼女はメロンを二つ持ってきた」と答えた。司会者がさらに、米女性俳優の名前を引き合いに、「彼女のような姿で来たのか」と続けると、アルバニージー氏は「きれいだった」などと応じた。

 この映像を巡り、豪国内では、アルバニージー氏が高市氏を性的な冗談の対象にしたとの批判が上がった。豪紙「オーストラリアン」は10日付で、山上信吾・前駐豪日本大使が、アルバニージー氏の言動を「侮辱的で思慮を欠く」などと批判した寄稿を公開。豪メディアも相次いで報じ、野党も高市氏への謝罪を求めた。

 豪メディアによると、13日の議会では、アルバニージー氏が以前、「女性をおとしめたり、物扱いしたり、軽蔑したり、侮辱したりすることは全く容認できない」と述べていたことを野党議員が取り上げ、今回の言動との整合性を問いただした。

 一方、アルバニージー氏は、ジェスチャーが胸を連想させるとの見方を否定しており、13日の議会では、鈴木量博・駐豪日本大使の声明に言及し、日本側が問題視していないことを強調。高市氏からメロンが贈られた5月の訪豪について「極めて成功した」と述べ、良好な日豪関係をアピールした。

 鈴木氏は12日、豪メディアに対し、「豪州側から、アルバニージー首相は報道されているような発言はしていないとの説明を受けている」との声明を発表していた。

 11日付のオーストラリアンによると、日本政府は7月中旬の外交文書でも、アルバニージー氏に「悪意はなかった」との見解を豪政府側に伝え、抗議などの措置を取らない方針を示していた。  ただ、野党側はこの外交文書がメディアに渡った経緯についても問題視し、警察に捜査を要請するなど、騒動は収まる気配を見せていない。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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