有明選手にウイニングボール 球審「持っていて」 夏の甲子園

2026/08/13 16:30 

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 第108回全国高校野球選手権大会は第9日の13日、春夏通じて甲子園初出場の有明(熊本)が2回戦に臨み、長崎日大に3―2で競り勝って3回戦へ進んだ。試合後、球審が有明の選手にウイニングボールを渡す珍しい光景があった。

 試合終了直後に両チームが整列すると、試合終了時のボールを持っていた有明の永田晴輝選手(3年)が球審にボールを返そうと歩み寄った。

 永田選手は普段の試合通り球審へボールを持っていこうとしたが、球審は歩いてくる永田選手を手で制止し「持っていてよいですよ」と伝えたという。

 永田選手は球審にお礼を言うとボールを大事に持ち、2番手で登板して試合を締めた斉藤遼汰郎選手へ手渡した。

 試合後の取材で永田選手は「1回戦ではおそらく返していたので、まさかもらえるとは思わなくて驚きました。これは学校だけでなくて地震の被害で大変な思いをしている熊本の方全てへ届けるボールでもあって、甲子園から戻ったら多くの方に見てもらいたいです」と笑顔で話した。

 熊本出身の高見一茂監督は、勝利の校歌を歌い終えると球場中から有明の選手へ大きな拍手が送られたことに感謝し「今日も地震の被害にあった地元などで多くの方が応援してくださったと聞いています。我々に今できることは勝利で元気を届けることなので、一つでも多く届けたい」と話した。【林大樹】

毎日新聞

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