台湾で演習 中国のサイバー攻撃備え、初めてスマホ通信制限

2026/08/13 19:45 

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 中国の侵攻を想定した台湾の防空演習が13日、台北市など北部各地で実施された。民間人も参加が義務づけられた年次演習で、今回はサイバー攻撃やケーブル切断でスマートフォンなどの通信が困難になる事態を想定し、30分間にわたって通信速度を低下させた設定を初めて導入。緊急時の情報収集能力を検証した。

 午後2時半、演習開始を告げる低いサイレンの音が鳴り響くと台北市のMRT(都市鉄道)剣潭(けんたん)駅では周囲にいた客らが次々に駅舎に駆け込んだ。

 記者のスマートフォンには「(演習)通信設備が空襲を受け、モバイル通信に影響」とのメッセージが届いた。地図アプリや動画配信アプリで検索を試みたが、画面が更新されることはなかった。台北駅を利用した女性(20)は、通信制限の影響で待ち合わせる友人と連絡がつかなくなるかもしれないと早めに出てきたと話した。

 同様の演習は10日に台湾中部でも行われた。対象地域の人口は台湾全体の7割強にあたる約1700万人。台湾メディアによると、4G、5Gの通信速度を通常の1%前後に低下させた。固定回線やWi―Fiは利用可能で、音声通話や救急などの緊急通報には影響しない。

 台湾当局によると、ここ数年で中国軍が台湾周辺で大規模演習を行った際にサイバー攻撃とみられる被害が多数あったほか、台湾本島と離島を結ぶ海底ケーブルが中国に関連する船舶に切断された例が確認されている。

 台湾軍の実動演習「漢光」も5日から14日までの日程で行われている。12日には中国軍の海上封鎖を想定し、海軍と海巡署(海上保安庁に相当)が初の合同となる輸送訓練を台湾東部海域で実施。重要物資を東部の港に運ぶ商船に見立てた船を軍艦や巡視船が警護した。【台北・林哲平】

毎日新聞

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